はい。どうも、こんばんわ。矢高です。
終わりましたね、夏。
青い海、白い砂浜、それとフルーツとか入っちゃってる小洒落た色のソーダ。
夏好きな陽キャの皆さんは楽しかったでしょうが、残念でした。秋です。そろそろ寒くなってきたね~(隙あらば引っ付く)みたいな秋好きな陽キャの皆さんを観察できる季節になりました。観察しねぇよ。くれよ。ソファーに一緒に座っておそろいマグでカフェラテ飲んでくれる顔の良いタンパク質、くれ。
もうね、疲れたわ。
巣鴨から世田谷への引っ越しも、受験の再開も、疲れちゃ。
交通網は蜘蛛の巣で、縦長コンクリにはヒトがうじゃうじゃ、集まって売られ買われ消費され、いらんモンは湾に沈める。
東京とかいう都会、あるのは人と物だけ。優しさと余裕が皆無。
どうせならさ...良い感じに都会から離れた山里に住みたいよ...
行くしかない...山...!
という事でVRChatの友達と埼玉の山に登ってきました。
![](https://static.wixstatic.com/media/055118_7798666695f44b85afd95bc7d8c03488~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_197,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/055118_7798666695f44b85afd95bc7d8c03488~mv2.jpg)
まーじで気持ち良かった。生き返った。 ルートは、東武竹沢駅から南下、官ノ倉山から臼入山を越えて三郡峡の先まで峰を縦走、山袖を降りて北上、JR折原駅へ。
途中、地理院地図にも表示されていない林道を歩いたり、藪を数百メートルほどガサガサ漕いで進んだりと、色々してきました。はい...
登山道に入る直前、突き出した尾根の端に神社があったので、そこで登山前の安全祈願参りをしました。
三光神社といって、元々は妙見菩薩のお寺さん、それが明治の神仏分離で神社に名を変えたらしい。御祭神は、大日孁貴命・月夜見命・国常立命の三柱を祀っていました。
でもさぁ!あるの尾根先だよ!?
やっぱ初期の宗教形態は山岳信仰っしょ!
三光神社のあるような、山頂からスーッと尾根が伸びて平野に山がせり出ている場所(山の足(要出典))、そこは日常と異常の境界です。昔の人はそういう場所に、山に対して畏れ祈り願う場所を作ったと言われています。
―――山というのは、本来入ってはいけない怖い場所です。
![](https://static.wixstatic.com/media/055118_a9ee7d1f02e842649e1f9ff3f3e209dc~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_735,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/055118_a9ee7d1f02e842649e1f9ff3f3e209dc~mv2.jpg)
光が少なく、石や根っこで地面が不安定、それを隠すように生い茂る草木。雨が降れば泥で滑るし、地面が崩れるかも知れません。いつの間にか足や腕に種がびっしり。あれ、膝にちょっと血がついてる...手の裏の傷だ、どこで切ったか全く分からない、血はもう止まってるけど触るとちょっと痛うわぁ足元ヘビ!
運が良いと、見た事ない毛むくじゃらの山の民に会います。もっと運が良いと、聞いた事ない声で話しかけてきて、いきなり殺しにかかってきます。
でもそういう所には、美味しい木の実があって、肉になる獲物がいる。だから、必要になれば山に行きます。どうか、生きて帰れるように祈り願いながら...
...誰に?
そう、山に。
仏教や日本神道も興味はあるんですけど、こういう自然崇拝などの原始宗教の方が矢高としては好きなのです。
でも、今ここから続く信仰も確かにあります。文化は大事にするべきです。
様式美に倣い、神社での挨拶は日本神道のテンプレートを採用しました。
チャリン、ガラガラ、ペコペコ、パシパシ、ペコ。
![](https://static.wixstatic.com/media/055118_d7bc1e03f9e24b25a5e706a02a33f1b9~mv2.jpg/v1/fill/w_980,h_1306,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_auto/055118_d7bc1e03f9e24b25a5e706a02a33f1b9~mv2.jpg)
話戻りまして、今回実はただ山に登る以外にも目的がありました。登山道を外れた訳でもあります。それはもう私ですし、そんなことする理由は十中八九これです。石。近くに欲しい石のポイントがあったからです。
低質で宝石にはならないですが、埼玉県にはひすい(正確にはヒスイ輝石石英岩)の出る場所があるんですね。
初めは谷を1本間違えて周辺を右往左往していたのですが、漸く写真の大きな岩を見つけた瞬間のあの喜び!それまでの疲労は秒で霧散、よだれを撒き散らしながら斜面を駆け登り、遂に抱き着きました。や"っ"た"ァ"~"~"~"!!!岩面はひんやりしていて気持ち良かったです。石を崇拝対象にしているので、これも立派な磐座信仰ですね。原始宗教を体現しました。はい。ひすい巨岩、まじ神。
流石に巨岩からの儀式は畏れ多かったので、分霊は斜面の下方に落ちた小さめの転石から分けて頂きました。
と、いうことで。
今回は埼玉ひすいをゲットするために、登山初心者に長距離藪漕ぎをさせるという愚行を犯してきました。
ほんとに反省してます。まじで悪かったと思ってる。もう初心者には登山道わざと外れて地図にない道を歩かせたりしません(当たり前だ)。
おぱ、ごめんな。友達やめないでくれると嬉しい。
矢高でした。誰か、山行こう。
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