top of page

善悪の彼岸

執筆者の写真: Yadaka103Yadaka103

こんばんは、矢高です。


ベッドに横になって4時間以上が経ちますが、未だに眠くなりません。自律神経の乱れでしょうか、しょうがないのでスマホでブログ執筆です。


今回はちょっと重めなテーマでいこうかなと。まぁ…よりによって寝れない夜に戦争の事を考えてましたので、それで。


そう、漫画とか読まれますか?

私は最近『シュトヘル』を読み終えて、『戦争は女の顔をしていない』の新刊を買いました。

前者は歴史転生モノで、実在した大夏という国の文字を守る話です。随分前に中古で全巻まとめ買いしたんですが、なんか大事になってきちゃって、少しずつ少しずつ、それこそ小学生の時になけなしの小遣いで買ったHARIBOグミとかの高めのお菓子を何日もかけて食べるみたいに味わって読んでました。kindleあるよ。

後者は、独ソ戦に参加した女性兵士のインタビュー本をベラルーシの方が書き、それに絵がついたものです。今年3月に3巻目が出ました。先週「戦争関連のニュースとか多いし自分から考えるなよ」って心療内科の先生に言われる数十分前に待ち時間で本屋行って買ったのがその新刊。サイゼで食べながら読んだ。最高だった。チーズたっぷりミラノ風ドリア、あれは神の食べ物。


そう、チーズドリアを食べ、ソーダを混ぜ、本を読んでいたあの時も、もう明るくなってきたのに寝れなくてスマホ叩いてる今も。ウクライナの人とロシアの人が戦って、風穴が空いて、倒れている。弾頭が爆ぜて、挽き肉になっている。

そんなの当たり前じゃんって自分でも思うんですけど、でも、そんなの当たり前だと思いたくないんですよ。

しかもこれが東欧だけじゃない。中東のイスラム紛争もアフリカの内戦も、ミャンマーのクーデターだって昔の話じゃない。



私が戦争を初めて意識したのは、正に2022年02月24日、ウクライナの空港がたった今攻撃を受けたとのニュースがRTで回ってきた、もうリアルタイムその時でした。

でも、意識しただけです。「感じる」や「分かる」なんて、そんな事は恥ずかしくて言えないです、とてもとても、遠く及ばない。人は多分あの感覚を、持ち合わせた知識から連想する事はできません。


微かに記憶に残っているのは、死んだ祖父の家のテレビで流れていたニュースです。

バグダッドという異国の町の名前と爆発の映像。矢高の覚えている最古の戦争は、イラク戦争。何で爆発してるのか、何でニュースで流れているのか、何で銃を持っているのか、勿論考えてなかったです。

なんとなく、"センソー"だと。


そのうち小学生になると、兵器の格好良さに気付きました。チャンバー、スプリング、ボルト、ハンマー、部品に火薬と指があれば、鉄は生き物になるという事を知ります。中高時代は何丁もモデルガンを買い、何ヶ国も軍歌を覚え、何回も戦車ゲー厶で徹夜し、そして何時間も、戦争の悲惨さを本や資料館、映画などで学びました。

なので、日本人の平均よりかは戦争の知識に自信があります。 どんな思想や宗教が対立したか、どんな兵器が作られたか、弾が当たると肉はどうなるか、塹壕で人が何を書き残したかとか、そういう、どこまで行っても雑学の知識です。


それでも、あのTwitterのニュースを見た時の気持ち悪さは、生まれて初めてでした。

今まで私の持っていた酷く汚い知識が、私の中に流れ込み始め、知識自体に飲まれるような。瞬間的な、素麺の茹で汁が鍋から一気に吹き溢れるみたいに、凄い勢いで押し寄せる吐き気、悪寒、窮屈さ、むず痒さなどの濁流。

この体験この感覚は、他の人に味わわせたくありません。味わうのは、大袈裟さんで繊細さんで過敏さんな私だけで十分です。前述の"当たり前だと思いたくない"というのは、この気持ちからですね。



私は、本の中の、スドーに貰った馬頭琴を弾くユルールや、泣いたり微笑みながら喋るお婆ちゃん達に影響を受けました。人々が大事に築き上げてきた文化を、その人達ごと否定し破壊し蹂躙する戦争という確かに存在するもの。それを、影響を受けた後の私でも、やっぱり何がそうなのか分からないし、分からないから感じることさえできないんです。

私はその正体を感じ取るなんて事、最高に気持ちの悪いものに触れたくない。でも、そこに至らない為にどうすれば良いのかを、最低限考えて行動する必要はある気がします。それは多分、愛や幸せを知っている者の義務だと、私は思います。



親戚にインドネシア人や韓国人がいたりと元から外国人との交流はあったものの、VRChatを始めてから、以前より多くの海外の友達が増えました。中国台湾、フランスにチェコ、そして、ロシアとウクライナ。

ロシア人ウクライナ人は同じ日に会って、色んなワールドを一緒に案内してくれたり、オセロやったり向こうの言葉教えて貰ったり。頻繁にログインしてたウクライナの子はもう3ヶ月以上消息を経っています。そいつら同士が超仲良しだったのが、今考えると物凄く悔しいですね。


一寸先は闇。これを読むあなたも、私も。

明日には、いや1時間後には、戦災を受ける。若しくは現在進行系で自分に降り掛かっていて、ただ気付いていないだけ。この確率は0じゃないし、どちらかというと0より100の方が近いんじゃなかろうか。


私は今日、自分と大切な人の為に、何ができるのか。






陰鬱な事考えてんじゃねぇよ、とっくに日も昇って9時だよ。日差し熱すぎ、三ツ矢サイダー買ってこよか…


おはようさんです、矢高でした。



閲覧数:30回0件のコメント

最新記事

すべて表示
地方最高!

地方最高!

Comentários


VRChat_1920x1080_2021-11-23_00-41-35.916.png
Yadaka103

石が好きです。

いやぁ、山の中は良いですね。コンクリートジャングルには無いあの清々しさ...ひと呼吸ごとに体を巡るあの感覚...たまらん。

© 2023 未知の世界へ Wix.comを使って作成されました

bottom of page