日常茶飯之綴
- Yadaka103
- 2022年5月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年3月11日
いやぁ、暑くなって来ましたね。風でどうにか涼しさを補うような季節になってまいりました。矢高です。
先日、西千葉に住む友人の家を根城に「日本地球惑星科学連合(JpGU)」なる大会に行ってきました。
何やら賢そうな雰囲気を纏っていますが、そこはただの理系趣味オタクのオフ会。ポスター会場や講演会場を行き来すれば知人とエンカし、そこかしこでコロニーが生成されます。老いも若きも、仲間と喋るオタクの早口は変わらないものですね。笑顔。
さて今回の記事、実のところ当学会は本題ではなく、帰り道に生えてたそこら辺の雑草の話となります。
皆さんは、今まで飲んだ「お茶」の杯数を覚えているでしょうか―――
記録を辿れば東洋西洋はたまたエジプトまで。植物の成分を抽出し飲料にする文化は、太古の昔から受け継がれ、留まる所を知らない。
ひまわり畑を通りきゅうりとトマトが育つ田舎のおばあちゃん家に行けば、昭和時代の冷蔵庫でキンキンに冷えた麦茶が出てくるし、原宿のゆめかわカフェに行けば、蛍光色に身を染めたインスタ女子が、ド派手なスプレーのかかったホイップてんこ盛りのラテを激写する姿が見えよう。そう、人々は茶にオネツなのだ。
そんなこんなで斯く言う私も植物の煮汁が大好きなので、今回は千葉に行った際のお土産で採ってきたこちら

左から
イヌムギ (Bromus catharticus)
アオカモジグサ (Elymus ciliaris)
ヌカボ (Agrostis clavata)?
(スケール:キャップ3cm)
の3種類のイネ科の雑草を使って、煎茶を作っていきます。

まず水分を飛ばすために乾煎り。適当に房から籾を千切り、フライパンに投げ込む。ヌカボは籾が細かいので、纏まった房ごとに千切った方が良いです。適当に中火ぐらいにしてユサユサします。
なんかイヌムギの実がポップコーンみたいにパチパチ弾けて外に飛び散るんだよなぁ...
その後茶漉しに煎った籾をぶち込み、沸かしたお湯でお茶にします。

今回はキュゥべえに手伝って貰いました。
色は薄く若葉色ですね。香りはそのまんま煎茶です。
では、自身の誕生日を祝って...
あー...
美味いな...
味も煎茶です。籾の量を増やしてもっと味を濃くしたい所でした。3種類入っているせいか、初めてのブレンドですが香りにばらつきがあるのが分かります。
春後半はチガヤの穂が目立ちますね。駐車場脇とか4車線道路の中央分離帯とか、そこかしこに生えています。チガヤは飲んだ事があり、香りも凄く良く初心者向きです。犬猫など通って無さそうな所のを取って、夏はチガヤ茶なんて如何でしょうか。最近はyoutuberなどでも雑草でお茶を作る動画が出ているようで、流行りのアトモスフィアを感じなくもないです。
雑草で作る雑穀茶、オススメです。
矢高でした。
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