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大処作墨

執筆者の写真: Yadaka103Yadaka103

更新日:2023年3月11日

どうもです矢高です。


いゃぁ、暑いすね。数年ぶりに部屋のエアコンを付けました。ずっとエアコンつけてなかったんで、なんか悪い事してる感じで楽しい。背徳感。


2020の冬から始まり先月まで、自然と向き合えば火や氷もまたナンチャラと思ったのですが、流石に百葉箱条件で40℃は感覚器官の話じゃないです。コンクリの中ならもうそれ火じゃないよ地獄の窯だよ。節電推奨機関は熱中症で頭やられてる、そうに違いない。

天気予報で気温を確認するじゃないですか。それ観測する百葉箱ってのが各地にあるんですけど、どれだけ涼しい場所にあるか皆さんご存じですか?

芝生などの地面から熱を受けないように150cmの高さに木箱があって、日光で熱くならないように白塗りしてて、ちゃんと風が通るように通気口があるんですよ~。ちゃんと考えられてるんですね~。いやそれで40℃っておかしいだろ。地球はおかしいです。



そんなこんなで8月に入りまして。夏も本気を出してきたので、虫や草も育つ訳で。

という事で今回は、路っ端にモシャモシャ生えてた植物の実を使って、インクを作って行きましょう。

まず、熟れたヨウシュヤマゴボウの実を採ってきます!


おいまて。この気持ちの悪い集合恐怖症持ち絶死の植物は何だ。

漢字では洋種山牛蒡と書きます。洋種、まぁ外来種ですね。明治に持ち込まれてから日本各地でモシャってるので、見た事ぐらいはあるって人は結構いるんじゃないですかね。

英語でinkberryと言われる程に、服に付くとなかなか落ちませんので染料にできます。できますが、こいつ有毒植物らしいんですよね。なので作業はキッチンポリ手袋をしていきます。

片手で房を持ってもう片手で軸枝を引き、鍋にポロポロ落としていきます。毒液なのでミキサーを使うと家族に怒られそうなので、必要量が鍋にたまったら手で潰していきましょう。


おぉ...絵面が怪しい...

果肉の中にあるチクチクとした種の感覚がスリル。


潰し終わって手袋を外すと、指の先に穴が開通。左手が禍々しく染まっていました。HAHAHA!!!


強火にして水を飛ばしたら、布で濾します。すぐそこに古いTシャツがあったので、良い感じに切って搾りました。


さぁ終わり間近、仕上げに入っていきましょう!

インク特有のとろみをつけるために(料理表現)、温めながら天然樹脂と油脂を入れ。


絵面が黒魔術ですね。左手を代償にしたので引き下がれません。


天然樹脂。馬頭琴用の松脂を少し頂戴、少量ずつぶっ込んで溶かしていきます。油脂は、特別で処女なオリーブオイルのやつを。理由は単に沢山あったからです。


少し冷ましたら瓶に入れます。これで完成です!

おぉ、よい紫蘇色ではないか。


ちょうど良い所に未加工のカラスの羽があったので、羽ペン作ろう!

つくった!

先を斜めに切って、単純な切れ込みを入れてみました。

何度見ても良い羽っすねこれ。光沢が良いし、手触りも良い。


では何かしら書いてみましょ。

おー、意外と書ける!

書けるけど、まだインクが変な位置に溜まってしまって液量が多くなっちゃう。


液溜まり用の穴を作って調整してやるとか、ペン先の細さとか、まだまだ書きやすく出来そうなのでこれから試行錯誤してみます。




という感じで、今回はインクと羽ペンを出来るだけ材料から作ってみました!

数日前、石オタクと喋っていてカスタム万年筆の話になったのがきっかけです。よし、自分はペン自体を作ってみようと。実は前から羽ペン格好良いよなぁとは思ってたので、じゃあ羽ペン作っちゃおぅ!でも、ただただ羽を拾ってきてハサミで切るだけというのも何とも味気無いし面白く無い。大処着墨と言いますし、自作するにしてもまずは墨からかな、っという訳なんですね~。


でも折角作った羽ペンなんだけど、根本は私は筆が好きなんだよね。100均で半紙買ってきて墨汁代わりに書いてみたくなってるまぢめっちゃ書道したいいま。

ぶいちゃの書道ワールドもガンガン行きたいんだけど最近は体力ある時じゃないとすぐ目が疲れちゃってアタマイタタになるので微妙い...


ってのが近況報告になります。8月後半、皆さんも夏バテには最後まで気を付けて下さいませ。ご自愛下され~😘 矢高でした。

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Yadaka103

石が好きです。

いやぁ、山の中は良いですね。コンクリートジャングルには無いあの清々しさ...ひと呼吸ごとに体を巡るあの感覚...たまらん。

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